RoHs法規はEUの立法によって制定された強制的な基準であり、その全称は「電子機器におけるいくつかの有害成分の使用を制限する指令」(Restriction of Hazardous Substances)である。この基準は2006年7月1日から正式に実施され、主に電子電気製品の材料と技術基準を規範化し、人体の健康と環境保護にさらに有利にしている。

RoHs法規はREACH法規と同様に、化学物質を管理制御する法規に属し、環境保護法規と総称され、異なる点はREACH法規がRoHs法規より管理範囲が広いことである。

Rohs指令のカバー範囲はAC 1000 V、DC 1500以下のカタログに記載された電子、電気製品であり、具体的な製品は以下の通りである。

1)、大型家電:冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、エアコンなど;

2)、小型家電:掃除機、アイロン、ドライヤー、オーブン、時計など;

3)、IT及び通信機器：コンピュータ、ファクシミリ、電話機、携帯電話など；

4)、民用装置:ラジオ、テレビ、ビデオ、楽器など;

5）、照明器具：家庭用照明以外の蛍光灯など、照明制御装置；

6)、電動工具：電気ドリル、旋盤、溶接、噴霧器など（設置する大型産業工具を除く）；

7)、玩具/娯楽、スポーツ器械:電気自動車、テレビゲーム機;

8)、自動販売機。

RoHS検出認証資料準備

1)、重金属検査のみを行う:固体は約5-10 gを提供し、液体は5-10 mLを提供する。

2)、臭素難燃剤の検出のみを行う:固体は約10-20 gを提供し、液体は10-20 mLを提供する。

3)、重金属有機汚染物質の検査を行う:約20-30 gのサンプルを提供する;

4)、その他の有機汚染物質の検査を行う:約30 gのサンプルを提供する;

5）、メッキ（コーティング）部位のサンプルのみを検査し、メッキ（コーティング）の材質部位の大体重量を明記する。めっき層(コーティング)部位の重量が試料送り量に満たない場合は、めっき層(コーティング)原料を提供する必要がある。